宗教ビジネスモデルにならないための3つの価値の積み上げ方

元リクルートの藤原和博さんが提唱する「100万人に1人の存在になろう」というのは、100分の1のポジションを3つ掛け合わせて独自のポジションを獲得しようというもの。

それによって市場でのレア度(希少性)も高まるので、高単価のビジネスができるようになり、なおかつライバルが少ないので継続的に稼ぎ続けることができるというわけです。
 

で、この、

1/100 × 1/100 × 1/100

というのは、
このように置き換えて考えることができます。
 

●1/100 

=(価値のある)商品
 

●1/1万(1/100 × 1/100)

=(価値のある)商品 × 付加価値
 

●1/100万(1/100 × 1/100 × 1/100)

=(価値のある)商品 × 付加価値 × ロイヤリティ

1/100 ⇒ 価値を提供できるかどうか

まず、最初の「1/100」においては、価値を提供できる商品を持っているかどうか。

これは、当然、コンサルタントやカウンセラー、デザイナーやインストラクター、あるいは俳優やミュージシャンといった、個人の存在や経験、スキル自体に価値があればそれだけで1/100の存在になれます。

が、そういった自分の経験値やスキルアップに時間(最低1万時間)を投資してこなかった人はすでに存在している“モノ”を横流ししたり、改良を加えてオリジナルの“モノ”に変えたりして、1/100の商品(価値)を用意する必要があります。
 

“モノ”に関しては、欧米では流行っているけど、まだまだ日本では知名度が低い、他業界のものなど、まだ世に出回っていないような商品を取り扱えばこの段階で希少性は高まります。

競合もまだ少ないので単価も高く設定できますし。

これは”アービトラージ”という、コンセプトメイクの切り口の一つですね。

まぁ、価値あるものを最も安く仕入れて高く売るというのビジネスの基本中の基本です。

1/1万 ⇒ 付加価値を提供できるかどうか

次に、1/1万の要素についいて、まず、「付加価値とは何か?」ということですが、ほとんどのビジネスの場合、付加価値とは「ベネフィットを含む情報」です。

例えば、服屋さんに買い物に行ったとして、その店に並べてあるTシャツやパンツというのは、

「エチケットとして肌を隠す」
「暑さや寒さから肌を守る」

といった、ただのアイテム(商品)なわけです。

もちろん、人間にとって必要なアイテムなのでこれは「アイテム=価値」となります。

少なくとも今の日本という国においてはですが。
 

ここに、

「天然素材だから肌に優しい」
「生地が丈夫だから長持ちします」
「流行りの形(色)なのでモテます」
「●●というモデルも着てます」
「見る人に▲▲という印象を与えます」

といった、メリットのある情報を伝えることによって付加価値が上乗せされるということです。

で、そのメリットが、お客さんにとってドンピシャであればあるほど付加価値は高くなります。
 

この付加価値を提供するスキルが突出していれば1/1万の存在になることができますし、会社に属していようが、個人でビジネスをしようが、普通の人より稼ぐことができます。

実際にそうやって稼いでいる人物を知っています。

1/100万 ⇒ ロイヤリティを獲得できるかどうか

1/1万でも稼ぐことはできますが、突き抜けるためには、もう少し上のステージに行かなければなりません。

それがロイヤリティの獲得です。

で、ロイヤリティというのは、購入者側が販売者側に尽くす”忠誠心”のことです。
 

これは突き詰めると、宗教のモデルに行き着きます。

スピリチュアル的な話ではなく、ロジックとして。

要は、価値や付加価値を超越して、メリットがあるからその人と繋がるということです。

まぁ、宗教の場合は、中心に宇宙や神様がいるので、「救われる」「悟れる」「神に近づける」といった、どうしても抽象的で怪しいメリットになります。
 

ですが、

「●●さんに会いたい」
「●●さんみたいになりたい」

と思ってお店に通ったり、セミナーを受けたり、コンサルティングを受けたりするというのは宗教とそんなに変わりません。

購入者や信者にとっての「神が誰か?」の話なので。
 

少し脱線しましたが、ビジネスにおける人と人との繋がりというのは、本来、もっとドライです。

お互いに利益を創出し合うというメリットがなければ繋がることに意味はありませんからね。

精神的な繋がりというのはもっとその後の話です。

1/100万になって突き抜けるには、利益を創出しあえるようなお客さんにロイヤリティ獲得の施策を打っているかどうかが必須になるということです。

コンサルなどの先生業は少し特殊

コンサルタントやカウンセラーといった、個体の商品がないビジネスモデルにおいては、1/100である(価値のある)商品が情報になります。

つまり、厳密に言うと、1/100がすでに付加価値というわけです。

売っているものが情報なので当然といえば当然です。
 

ということは、情報を扱う業界で突き抜けるためには、

付加価値 × 付加価値 × ロイヤリティ

が必要になるということです。

これをもっとブレイクダウンして表現すると、
 

①商品になり得る価値ある情報(1/100)
・困難を乗り越えてきた経験
・人の役に立つような知識
・問題を解決できる専門的なスキル
・独自に収集できる高価値な情報

     ×

②付加価値を提供できるマーケティング(1/100)
・お客さんを動かす心理学スキル
・各メディアでの情報発信スキル
・データ解析できる科学的視点
・トライ&エラーが継続できる体力

     ×

③ロイヤリティの獲得(1/100)
・関係性を築くコミュニケーションスキル
・魅力的に映る自分の見せ方
・成果を出せる情報の継続的な提供
・コミットメントを常態化させるマメさ

 

というような3つが掛け合わさることでしかコンサルタントとしては突き抜けられません。

厳密に言うと、一時的には突き抜けられるけど継続できません。

宗教モデルが横行している理由

本来、情報を売るビジネスや人に何かを教えるビジネスで食べていくには、継続的に稼いでいくには前項をクリアしなければならないわけです。

ですが、世の中はどうでしょう?

「③ロイヤリティの獲得」の、

・関係性を築くコミュニケーションスキル
・魅力的に映る自分の見せ方

だけに特化していて、①、②に関しては皆無でも一時的に稼いでいる人は大勢います。
 

これは、良くも悪くも、そもそもの商品が情報(付加価値)だからです。

商品の実態がないわけなので、いくらでも誤魔化すことができてしまいます。

で、そういった指導者に指導された人は一時的に集客できて何となく売れてしまいます。
 

が、その後に、①、②の項目を追いかけていかなければならなくなります。

必死に①、②のスキルを高めようとすれば、後追いで学んでも何とかなるかも知れませんが、そこに気づけない人は一瞬で燃え尽きて終わります。

そんな人を周りでたくさん見かけないですか?
 

まともな商品(情報)もないし、マーケティングのスキルもほとんどないなら当然のことです。

ろくにネタも持っていない一発屋系の芸人が、マネージャーもつけずに芸能界に入り、「見た目が面白いから」「良いヤツだから」で瞬間的にチヤホヤされて消えるのと同じです。
 

いきなり「関係性」を打ち出している指導者は商品や付加価値を軽視している可能性が高いので、注意が必要です。

例えば、

「ビジネスはSNSでの関係性づくりが大事だ」

というのと

「神(SNS)を信じていれば救われる(儲かる)」

というのとは、抽象度は何ら変わりません。

最短で突き抜けたい人は1万時間を短縮する

最初から完璧にする必要は全くないですが、最低限のレベルにまでは、各1/100を高め、そして、掛け合わせる順番を間違わないことです。

価値のある商品ありき、それから付加価値(情報)、そしてロイヤリティ(関係性)の獲得です。
 

ちなみに、各1/100を自分で構築するのか、コンサルタントと一緒に構築していくのかは予算と残された時間で決めれば良いと思います。

1/100(1万時間)をこれからがんばるのか、お金で買うのか、ということですから。
 

仮に1日5時間学んだとして、5.5年をかけてやっと1万時間に到達できます。

であれば、
 

自分の好きなことや得意なこと(経験、知識)をコンサルタントに見つけてもらう(1/100)

×

コンサルタントにマーケティングを学びながら実践していく(1/100)

×

コンサルタントにロイヤリティの構築を学びながら実践していく(1/100)

 

というのが、少しお金はかかるでしょうけど最短ルートだと思います。

もしあなたが、情報発信やコンサルティングのビジネスをこれからしようと思っているのであればくれぐれも”関係性の追求”からしないように気をつけてください。

あなたにそれなりのカリスマ性があるのであればあなたの魅力を伝えたり関係性を追求したりすれば宗教ビジネスモデルで楽に集客はできますし稼げます。

が、引き出しの少なさやマーケティングスキルの低さでだんだんお客さんからそっぽを向かれていき後で死ぬほど苦労するのはあなた自身です。


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コンサルタント歴11年(フリーでは4年目)。プロフィット・ミックスも順調。毒舌だけどネガティブ思考。でも楽観主義。本業はコンサルタントでありながらブログは30万PVを超える月もある。セミナーが大嫌いなマーケティングコンサルタント。

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